小さいころからずっと好き

心配そうな顔でこちらを見る永井。
少々顔が良いのがむかつく。



「……寝る人に声かけるなよ、うるさい」


「委員長っていつもおとなしいのに、慣れた人だと扱いひどくなるタイプ?」


「気のせいじゃないんですかー?」


「気のせいじゃないよね!?」



そういえば……みぃちゃんのこと気になってるんだっけ。


ふと、昨日の会話を思い出す。


答えはわかっているが、一応聞いてみる。



「永井って……み……」


「み……?」


「……久世さんのこと気になってるの?」


「なっ!ばか!聞こえんだろ!?」



永井の顔はタコのように赤くなる。


焦る声とは裏腹に落ち着いた声が前から聞こえてきた。


「未桜寝てるから、聞こえてないよ」



西島さんだ。