小さいころからずっと好き

自分のために選んでくれていると思うと、何をもらっても嬉しい。


正直この時は調子に乗ったと思っている。
怒られてもしょうがない。


幼馴染という壁を壊したかった。
幼馴染でなければ、他の人と同じように最初からスタート地点に立たせてもらえたのかなと……。


バレッタを付けてあげた後、みぃちゃんは僕から距離を取ろうとした。


ここで逃がしたら、なかったことにされてしまうと思い、手を取った。
自分の思いが伝わるように優しく指を絡めた。


みぃちゃんの性格上、負けん気が強い。
『逃げる』と言った言葉を使うことで、みぃちゃんから離れることはできないようにした。


本当は、振りほどこうと思ったらできたはずだ。