気持ちを落ち着かせようと、教員の見回りが1番薄い場所にあるお手洗いに行った。
まさかこの時、みぃちゃんに会えるとは思はなかった。
教員に見つかりそうになっていたから、無理やりリネン室へ避難したが、抱き寄せるような形になってしまった。
見回りの教員と西島さんの気配が消え、腕の力を緩めた。
女子なら誰でも抜け出せるはずだ。
じっと見ていると、髪の毛を触ってぎゅっとしている。
つい最近気づいたことだけれど、みぃちゃんは恥ずかしいと髪の毛を触ってぎゅってする癖がある。
そして、顔に出ないように我慢する。
他愛のない話をして、時間がたっても全然みぃちゃんは離れない。
なんで離れない?
