小さいころからずっと好き




「新!起きて!起こしたからね!」



それだけ言い残し、未桜は部屋を出ていく。


前は起きるまでしつこく起こしてきていたのに、最近は声をかけてくれるだけになった。


嫌々ながら布団から出て、体を伸ばす。


合宿以降、みぃちゃんが自分のことを意識しているのはとても分かりやすかった。



「おはようございます……」



リビングに行き、いつも通り挨拶をする。



「おはよー、新くん!未桜は先に学校行くって~」



みぃちゃんのお母さんは、朝から明るい。
久世家では太陽的な存在だろう。



「そうなんですね」


「何か用事でもあるのかしらね~、ここ最近早く学校へ行くし」



みぃちゃんのお母さんは首をかしげる。