小さいころからずっと好き



「おはよ、起きれたんだね……?」


「部屋がうるさくて、眠れなかった……」



もう1度大きなあくびをする。


帰りのバスは爆睡だろうな……。



「こっち来て、眺めいいから」



言われたとおりに、新の隣へ行く。



「本当だ……」



空気がきれいなのもあるのか、いつも見る朝日とは違うように感じる。
非日常感を味わえて、元気が出てくる。


ただ、外に出ると屋内よりもさらに寒い。



「へっ……くしゅん!」



鼻をすする。



「風邪?うつすなよ……」


「違うー、寒くてくしゃみ出たの!」



『大丈夫?』とか優しい言葉かけられないのかな~。


二の腕をこすり、暖をとってみる。



「そんなんじゃ、暖かくならないでしょ……はい、これ」