小さいころからずっと好き

「なんで?」


「お風呂入ってるとき、顔見られて……部屋もうるさいし」



若干疲れ顔の新。
今日の朝は早かったこともあり、全然休めていないのだろう。



「そのまま見せちゃえばよかったのに~」



見せちゃえば、そのまま就寝できただろうに。



「ヤダ」


「えー、バレるのも時間の問題だよ……?」



新との距離が普段よりも近く、改めて抱きしめられていることに気づき、なんとなく緊張する。


今、変に離れたら『意識してんの?』ってバカにされそう……。
それに……。


さっきの怖さからなのか今は不思議と安心感があった。



「「……」」



緊張感が伝わったのか、2人して黙ってしまった。



「……で、行くの?永井のとこ」