小さいころからずっと好き

「待ちませーん、頑張ってくださーい」


「意地悪!」



追いかければ追いかけるほど、新の足が速くなり、最後には2人して走って学校へ行った。


担任には、『何張り切ってんの?早くない?』って言われたけど根本的な原因は新だから私は何も悪くない。



*・*・*・*・*



ほぼ勉強のみの1日目が終わろうとしている


夕飯と入浴を済ませ、就寝時間が過ぎた。


「未桜、行こ~」


「うん」



なつみと一緒に、見回りの教員たちに見つからないようにそっと部屋を出る。



「永井の部屋も見回り終わったって~」



永井からメッセージがきたらしい。
なつみは携帯をしまって、周りを窺う。



「じゃあ、遠回りだけどそっちから行ったほうが見つからないかな?」