小さいころからずっと好き

んー、いないし、すぐに抜ける予定だけど……。



「気になるのー?」



首をかしげて、新に聞いてみる。
いつもされているお返しとして、意地悪なことをしてみる。



「気にならないよ、ばか」


「ちっ」



動揺する新を見れるかなと思ったのに、いつも通りの反応でつまらない。



「……で、いるの?」


「いないですー」


「一生彼氏できないんじゃない」


「余計なお世話ですー!そういう新はどうなのよー」



一瞬、こちらをじっと新は見るがすぐに目をそらした。



「何よ……!」


「みぃちゃんには教えない」


「なんで!?」


「なんでもー」


「答えになってない!」



急に新の歩くスピードが上がる。



「待ってよ!」