小さいころからずっと好き

おなかを抱えて急にうずくまり苦しそうにする姿に慌てて謝る。



「ごめん!大丈夫?」



申し訳ない気持ちでいると、弾んだ声が聞こえた。



「うそだよー、実は結構前から治ってましたー!」



いたずら大成功!と表情から読み取れる。



「今まで避けてたんだから、これぐらい許してよね~」



先ほどまで不機嫌だったのに、上機嫌になりブランケットを片付ける。



「授業そろそろ終わるし、私教室に戻るね」



机に置かれている名簿に退出時間を記入し、みぃちゃんは『またね』とだけ言い残した。



「はぁ……疲れた」



勝手に勘違いして、恋愛感情に振り回されたと思うと……。



「あー、もう……」



みぃちゃんのことが好きなのだと再認識した。