小さいころからずっと好き

だが、ここから今すぐ離れたい。



「新は?」



のんきにこちらの体調を心配してくる。


先ほどよりも腹が立ち、ここで押し倒したら意識してもらえるのか?
と考えがよぎってしまう。



「新……?」



いつの間にか彼女との距離が近くなっており、ハッとする。



「何!?」



びっくりし、距離をとる。



「何って……変だから熱でもあるのかな~って」



つまり熱があるかもと思い、僕のおでこを触ろうとしていたとのこと。


心臓に悪い……。



「熱なんてない」


「そ、何回呼んでも反応ないから心配したよー」



疑うような目線がこちらに向けながら、椅子に座り隣をぽんぽんと叩く。


ここに座れってことか……。


しぶしぶ座るが、特に会話がなく沈黙が続いた。