小さいころから好きなイチゴのケーキ。
甘いクリームと甘酸っぱいイチゴの相性が良く、好きな味。
機嫌が悪い時や喧嘩した日、泣いている日によく買ってもらっていた。
パパと新は会話が終わったのか、席に座る。
「みぃちゃん、僕のイチゴあげる」
「……ありがとう」
ケーキの上に乗っているイチゴを新からもらった。
「逆サプライズのこと許してね?」
私を喜ばせようとしていたわけだし、新のことも許した。
「パパもイチゴあげるから、許して?」
新に便乗するパパは許せない。
「……」
「未桜ちゃん、許して!?今日もかわいいよ?」
新への誕生日プレゼントは、日中に恋人繋ぎしたことを思い出し、
恥ずかしくなってしまって結局渡せなかった。
ちなみにパパのことは、あまりにも泣きついてくるから許してあげた。
