小さいころからずっと好き

3/27はママが忙しくて祝ってもらえず、誕生日プレゼントだけ渡された。



「逆サプライズってこと……?」


「そういうこと」



淡々と新は答え、いつの間にかパパと仲良くお話している。



「……久しぶりに再会した娘じゃなくて、新と話すの?」


「会うの楽しみにしてたしね~」



娘よりも……?



「まぁまぁ。未桜は私と仲良くお話しましょ~」



置いてけぼりの私にママはそっと声をかけ、椅子に座らせる。



「新へのサプライズだと思ってたのに……」


「未桜はわかりやすすぎて、すぐにバレちゃうでしょ」



むっとする私を見て、ママは『ふふ』と笑う。



「かわいい顔が台無しよ、それにケーキは未桜が
好きなイチゴのケーキだから許してね……?」


「……許す」