小さいころからずっと好き

なんかむかつく……。



「そんな目でこっち見るなよ、ブサイクになるよ」


「いいですよー、新の前だけだしー」



ベッドの近くにあるクッションを淡々と準備している新の頭目掛けて投げてみる。



「あ」



避けられた。

後ろにもう一つ目でも付いてんのか。



「みぃちゃんの行動って小さいころから変わってないから、わかるよ」



幼稚園に入る前から、お互いの家同士仲が良かったみたいで、
新とは一緒の時間を過ごすことが多かった。
いわゆる、幼馴染っていうやつだ。



「腹立つ……!」


「はいはい」



そんないつも通りのやり取りをしていたら、新は準備を終えていた。



「忘れ物ない?」


「あったら、取りにくればいいでしょ、隣だし」