『フッ‥‥そんな顔をここでしたら
止まらなくなるだろう?』
全身の力が抜けてしまう頃には、
グッタリとした私を抱き寄せた先生が
フッと笑って髪を撫でた。
そんな顔って‥、全然辞めてくれ
なかったんじゃん!!
苦しさから両手で先生の胸を叩いても、
全然逃してくれなかった。
『‥‥アイツのことなら気にするな。』
えっ?
うっとりしてもたれかかっていた私は、
先生の言葉にゆっくりと顔を上げた。
『‥‥奏真に何か言われたんだろう?
見てれば分かる。』
「‥‥ッ‥なんで分かるんですか?
いつも‥いつも先に気付かれて
しまう‥‥。私ってそんなに隠すの
下手なんでしょうか?」
自分では以前と変わらず働いてる
つもりでも、棗先生にまでバレて
しまうなんて今後どうすればいいのか
分からなくなる。
『靖子じゃない‥‥‥。
俺が変わったんだよ。』
えっ?
『俺が誰か1人を特別な目で見てたら
蘭だって奏真だって流石に気付くさ。
靖子はみんながいても面白いくらい
普通だけど、俺は課長と話してる
だけでも嫉妬するからね。』
「嫉妬って‥課長は家族ですって‥‥。
気になってたんですけど、先生は‥
その‥棗先生と仲は良いんですか?」
あんなに感情を剥き出したくらいだ。
2人は薄っぺらい仲ではない気がして、
聞くのを躊躇っていたけど聞いてみた。
私も先生が診療所に来る前のことは
殆ど何も知らない。
もしも棗先生とのことを話したくなかったら、これ以上は聞くのを辞めようと思った上で聞いた。
『アイツとは‥そうだな‥同志とでも
言えば正しいかな。』
‥‥同志?
友達や親友でもなく、敢えて同志という
言葉を選んだ先生が少しだけ寂しそうに
笑うと、もう一度私を腕の中に閉じ込め
ギュッと抱きしめた。
何故かそれ以上棗先生とのことを聞いて
はいけない気持ちになりつつも、
気にするなと言ってもらえたので、
先程の不安も帰る頃には消えていた。
『‥‥‥で?話したい事って?』
「‥‥‥うん‥‥‥あのね‥‥私
叶先生と付き合ってるんだ。」
週末、先生の家に行く前にお姉ちゃんの赤ちゃんに会いに行った私は、唾をゴクリと飲み込みながらお姉ちゃんに先生とのことをちゃんと伝えた。
止まらなくなるだろう?』
全身の力が抜けてしまう頃には、
グッタリとした私を抱き寄せた先生が
フッと笑って髪を撫でた。
そんな顔って‥、全然辞めてくれ
なかったんじゃん!!
苦しさから両手で先生の胸を叩いても、
全然逃してくれなかった。
『‥‥アイツのことなら気にするな。』
えっ?
うっとりしてもたれかかっていた私は、
先生の言葉にゆっくりと顔を上げた。
『‥‥奏真に何か言われたんだろう?
見てれば分かる。』
「‥‥ッ‥なんで分かるんですか?
いつも‥いつも先に気付かれて
しまう‥‥。私ってそんなに隠すの
下手なんでしょうか?」
自分では以前と変わらず働いてる
つもりでも、棗先生にまでバレて
しまうなんて今後どうすればいいのか
分からなくなる。
『靖子じゃない‥‥‥。
俺が変わったんだよ。』
えっ?
『俺が誰か1人を特別な目で見てたら
蘭だって奏真だって流石に気付くさ。
靖子はみんながいても面白いくらい
普通だけど、俺は課長と話してる
だけでも嫉妬するからね。』
「嫉妬って‥課長は家族ですって‥‥。
気になってたんですけど、先生は‥
その‥棗先生と仲は良いんですか?」
あんなに感情を剥き出したくらいだ。
2人は薄っぺらい仲ではない気がして、
聞くのを躊躇っていたけど聞いてみた。
私も先生が診療所に来る前のことは
殆ど何も知らない。
もしも棗先生とのことを話したくなかったら、これ以上は聞くのを辞めようと思った上で聞いた。
『アイツとは‥そうだな‥同志とでも
言えば正しいかな。』
‥‥同志?
友達や親友でもなく、敢えて同志という
言葉を選んだ先生が少しだけ寂しそうに
笑うと、もう一度私を腕の中に閉じ込め
ギュッと抱きしめた。
何故かそれ以上棗先生とのことを聞いて
はいけない気持ちになりつつも、
気にするなと言ってもらえたので、
先程の不安も帰る頃には消えていた。
『‥‥‥で?話したい事って?』
「‥‥‥うん‥‥‥あのね‥‥私
叶先生と付き合ってるんだ。」
週末、先生の家に行く前にお姉ちゃんの赤ちゃんに会いに行った私は、唾をゴクリと飲み込みながらお姉ちゃんに先生とのことをちゃんと伝えた。



