『週末を一緒に過ごせるんだから、
何処かに出かけないか?』
先生のお家でお風呂に入った後、
リビングで美味しいココアを飲みながら
ネット配信されている映画を見ていた
先生とお出かけ?
それって‥‥‥‥デート‥とか?
「疲れてないんですか?ただでさえ
私がいる事でリラックス出来てない
と思うので、貴重なお休みは好きな
事をされてください。」
『靖子といる方がリラックス出来てる
から心配いらないよ。好きな人と
過ごせる時間は有限だからさ。』
ドクン
1人になりたくなかった私にとって、
ここで過ごさせて貰えるだけとても
ありがたい。
貧血にいいココアを飲む私とは正反対に
白ワインを品よく口に運ぶ姿にさえ
色気が漂っていて、目のやり場に少し
困っていた。
おでかけもきっと楽しくなるとは
思うけど、私にはまずやらないと
いけない事がある。
「先‥‥大志さん。」
『ん?‥どうかした?』
ココアをテーブルに置くと、ソファに
座る姿勢を正して、横に座る先生を
真っ直ぐ見つめた。
大丈夫‥‥‥。もう迷わない‥‥。
「私‥‥大志さんのこと洋太にも伝えた
ように大切に思ってます。
最初こそ暴言吐いてしまったり、
突っぱねてましたが、必要以上に
異性に関わるのが怖かったんです。
もう二度と捨てられたくない‥って。
だから、すぐに返事できなくて
すみません。もう気持ちは分かって
たんですけどね。」
かなり前から、他の異性に対する
気持ちとは違うものが先生には
向けられていた気がする。
ただそれを認めたくなかったし、
認めてしまったらもう前みたいには
見れなかなるのが分かってたのだ。
『不意打ちだね‥‥‥‥‥おいで』
優しく腕を引かれると、先生の香りに
包まれて目を閉じる。
誰かに依存し過ぎると、離れた時に
とても寂しくなる事を経験した。
それでも、洋太と恋人で居たことを否定
したくない。
全てが嫌なわけじゃなかったから‥‥
『靖子‥‥俺と恋人として付き合って
欲しい‥‥。』
「‥‥はい。」
上を見上げ、私を見つめる綺麗な顔に笑顔でそう答えると、綺麗な指が私の頬を掠めそのまま待っていたかのように唇が
塞がれた。



