数日何もなかったことで安心しきって
いたのに、エントランスにいた洋太の
姿に固まってしまった。
『やっぱりな‥‥。着いてきて
良かった。』
私達は何年も前にとっくに終わった
関係だし、私は乗り越えるのがとてと
ツラくて、ようやく楽しく過ごせる
ようになったのに、何故今になって‥‥
立ち止まる私の左手を先生が優しく
握ってくれると、泣きそうな私を
見て笑ってくれた。
『大丈夫、靖子を1人にしないから。
連れて帰りたいが、いつまでも
この状態が続くのは避けたい。
側にいるからちゃんと向き合って
話せるか?』
正直‥‥洋太と話すのはツラい‥‥。
私なりに真剣に好きだった人だから
こそ、あんなことを突然言われて、
別れを経験した悲しみが蘇る。
でも‥‥私も前に進みたい‥‥。
もうこの温かい手を離したくない‥‥。
その気持ちだけは本当だから‥。
「手‥握ってていいですか?」
『フッ‥‥勿論‥離さないから。』
ドクン
不思議だ‥‥‥。
1人だったら動揺してしまうはずなのに、この人の笑顔を見ると、恐怖心が
なくなるようだ。
いつの間にか自分の中で想像以上に
大きくなっていた先生という存在に、
胸が締め付けられてしまう
目頭が熱くなり泣きそうになるのを
堪えると、先生を見上げて頷き、
2人で洋太の元へと向かった。
「‥‥洋太。」
『靖子!やっと会えた‥‥‥ってまた
先生と一緒かよ‥‥。』
私へ向ける笑顔とは真逆のような冷たい
表情を先生に向ける洋太に、自分が
5年前私に向けた表情と同じよ?と
伝えてあげたくなる
「私とこれ以上何を話したいかは
分からないけれど、私には今大切な
人がいるの。だからこれ以上こういう
事をされても迷惑です。」
先生の手をギュッと強く握ると、
大丈夫だと思わせてくれるように
握り返され、彼の親指が私の手を
優しくさすってくれている。
『前も言ったけど、俺の子じゃなかった
んだ。梨花は俺と靖子を別れさせ
たかっただけなんだ。今更何を
言っても浮気したのは確かだし、
何もかも遅いのも言い訳なのも
分かってる。ただ‥‥靖子のことは
本当に大切にしてたんだ。』
洋太‥‥‥
知ってるよ‥‥。
3年間付き合ってて、私のことを1番に
いつも考えてくれていたし、2人で
美味しいもの食べたり何でもない時間を
過ごすだけで幸せだった。
いたのに、エントランスにいた洋太の
姿に固まってしまった。
『やっぱりな‥‥。着いてきて
良かった。』
私達は何年も前にとっくに終わった
関係だし、私は乗り越えるのがとてと
ツラくて、ようやく楽しく過ごせる
ようになったのに、何故今になって‥‥
立ち止まる私の左手を先生が優しく
握ってくれると、泣きそうな私を
見て笑ってくれた。
『大丈夫、靖子を1人にしないから。
連れて帰りたいが、いつまでも
この状態が続くのは避けたい。
側にいるからちゃんと向き合って
話せるか?』
正直‥‥洋太と話すのはツラい‥‥。
私なりに真剣に好きだった人だから
こそ、あんなことを突然言われて、
別れを経験した悲しみが蘇る。
でも‥‥私も前に進みたい‥‥。
もうこの温かい手を離したくない‥‥。
その気持ちだけは本当だから‥。
「手‥握ってていいですか?」
『フッ‥‥勿論‥離さないから。』
ドクン
不思議だ‥‥‥。
1人だったら動揺してしまうはずなのに、この人の笑顔を見ると、恐怖心が
なくなるようだ。
いつの間にか自分の中で想像以上に
大きくなっていた先生という存在に、
胸が締め付けられてしまう
目頭が熱くなり泣きそうになるのを
堪えると、先生を見上げて頷き、
2人で洋太の元へと向かった。
「‥‥洋太。」
『靖子!やっと会えた‥‥‥ってまた
先生と一緒かよ‥‥。』
私へ向ける笑顔とは真逆のような冷たい
表情を先生に向ける洋太に、自分が
5年前私に向けた表情と同じよ?と
伝えてあげたくなる
「私とこれ以上何を話したいかは
分からないけれど、私には今大切な
人がいるの。だからこれ以上こういう
事をされても迷惑です。」
先生の手をギュッと強く握ると、
大丈夫だと思わせてくれるように
握り返され、彼の親指が私の手を
優しくさすってくれている。
『前も言ったけど、俺の子じゃなかった
んだ。梨花は俺と靖子を別れさせ
たかっただけなんだ。今更何を
言っても浮気したのは確かだし、
何もかも遅いのも言い訳なのも
分かってる。ただ‥‥靖子のことは
本当に大切にしてたんだ。』
洋太‥‥‥
知ってるよ‥‥。
3年間付き合ってて、私のことを1番に
いつも考えてくれていたし、2人で
美味しいもの食べたり何でもない時間を
過ごすだけで幸せだった。



