『で!?どの人なの?靖子にまとわり
ついてる男は。』
「えっ!?お、お姉ちゃん何言って!
ッ‥そんな人い、居ないから!!」
腕組みをして仁王立ちする姉の前に
立ち、背後にいるだろう先生を隠す
ものの、背が低い私には全く歯が立たず
すぐにお姉ちゃんが先生の方に向かって
歩き始めた。
「か、課長!!何してんの!!
お姉ちゃんを止めて!!」
『ヒッ!やっちゃん、俺がそんな事
できると思う!?』
「変な事お姉ちゃんに吹き込んだのは
課長でしょ!!?」
私と課長を他所にお構いなしに突き進む
お姉ちゃんが、とうとう先生の前に立つと、サングラスを取った。
バスの中で変な事考えてたからか、
こうも早くお姉ちゃんを巻き込むことに
なるなんて‥!!
「お、お姉ちゃん!!待って」
『‥あなた‥‥あの時の?』
えっ?
胸ぐらでも掴む勢いで迫ったのに、
何故かお姉ちゃんの方が驚いた顔をして
いたことに私もまた驚く
あの時の?‥‥なんのことだろう‥‥
2人は知り合いだったとか?
『診療所で医師をしてます、叶 大志
です。妹さんとは仲良くさせて
貰ってます。』
えっ!?
グイッと先生に腕を引っ張られると、
肩を強く抱かれて強引にその胸に
頬を寄せる形になってしまった。
『靖子、そうなの?仲が良いの?』
「えっ!?あ‥‥まぁ‥どちらかと
言えば‥かな。」
お姉ちゃんに先生にあんなことやこんなことをされたなんて言ったら、仕事すら
行かせてもらえなくなりそうで、目を
キョロキョロさせつつそう答えるしか
なかった。
本当はすぐに押し除けたかったし、
顔に気持ちが出てしまうのが怖くて、
必死で堪えたのだ。
『そう‥‥それならいいわ。』
「ええっ!?」
『叶先生。靖子のことをこれからも
よろしくお願いします。』
ええっ!?嘘でしょ!?
さっきまでと態度が全然違うじゃん!!
私の事になると心配性で引き下がらない
お姉ちゃんが、先生に頭を下げたことに
開いた口が塞がらない。
‥‥一体どういうこと?
『心配いりませんよ。何があっても
この手はもう離しませんから。』
「えっ?ちょっと!!なに!?」
片方の腕は肩を抱き、もう片方の手が
私の手を取り握ると、綺麗な顔でフッと
笑われた。
『翔、帰るわ。靖子、たまには顔を
見せに来なさい?いいわね?』
「へっ?あ、う、うん、分かった。
気をつけてね。」
ついてる男は。』
「えっ!?お、お姉ちゃん何言って!
ッ‥そんな人い、居ないから!!」
腕組みをして仁王立ちする姉の前に
立ち、背後にいるだろう先生を隠す
ものの、背が低い私には全く歯が立たず
すぐにお姉ちゃんが先生の方に向かって
歩き始めた。
「か、課長!!何してんの!!
お姉ちゃんを止めて!!」
『ヒッ!やっちゃん、俺がそんな事
できると思う!?』
「変な事お姉ちゃんに吹き込んだのは
課長でしょ!!?」
私と課長を他所にお構いなしに突き進む
お姉ちゃんが、とうとう先生の前に立つと、サングラスを取った。
バスの中で変な事考えてたからか、
こうも早くお姉ちゃんを巻き込むことに
なるなんて‥!!
「お、お姉ちゃん!!待って」
『‥あなた‥‥あの時の?』
えっ?
胸ぐらでも掴む勢いで迫ったのに、
何故かお姉ちゃんの方が驚いた顔をして
いたことに私もまた驚く
あの時の?‥‥なんのことだろう‥‥
2人は知り合いだったとか?
『診療所で医師をしてます、叶 大志
です。妹さんとは仲良くさせて
貰ってます。』
えっ!?
グイッと先生に腕を引っ張られると、
肩を強く抱かれて強引にその胸に
頬を寄せる形になってしまった。
『靖子、そうなの?仲が良いの?』
「えっ!?あ‥‥まぁ‥どちらかと
言えば‥かな。」
お姉ちゃんに先生にあんなことやこんなことをされたなんて言ったら、仕事すら
行かせてもらえなくなりそうで、目を
キョロキョロさせつつそう答えるしか
なかった。
本当はすぐに押し除けたかったし、
顔に気持ちが出てしまうのが怖くて、
必死で堪えたのだ。
『そう‥‥それならいいわ。』
「ええっ!?」
『叶先生。靖子のことをこれからも
よろしくお願いします。』
ええっ!?嘘でしょ!?
さっきまでと態度が全然違うじゃん!!
私の事になると心配性で引き下がらない
お姉ちゃんが、先生に頭を下げたことに
開いた口が塞がらない。
‥‥一体どういうこと?
『心配いりませんよ。何があっても
この手はもう離しませんから。』
「えっ?ちょっと!!なに!?」
片方の腕は肩を抱き、もう片方の手が
私の手を取り握ると、綺麗な顔でフッと
笑われた。
『翔、帰るわ。靖子、たまには顔を
見せに来なさい?いいわね?』
「へっ?あ、う、うん、分かった。
気をつけてね。」



