美味しい海鮮が食べられるなんて幸せ過ぎる‥‥。
肉よりも断然魚派だから、滅多に食べられない鮑などに私もお酒が進んでしまう
部屋も豪華で、1人積み立て金
36000円で足りたのが信じられない
チラッと横目で先生を見れば、
可愛い看護師さんや、技師さん達に
囲まれてとても楽しそうだ。
白衣姿に見慣れてしまっているせいか、
紺地の浴衣が大人っぽくて余計に
色気が増している。
「こんな感じなら、部長じゃなくて、
毎年先生に頼みたくなるね。」
『中原さん酷いなぁ。聞こえてるよ?
ハッハッハッ!!』
聞こえるように言ったんだよ!!
普段から調子が良い時が少ないだけに、
部長を睨んでから熱燗をグイっと
飲み干した。
「美味し‥‥。」
明日も当然休みで朝寝坊ができるし、
何より飲み過ぎてもそのまま帰らず、
ここで眠れるのが旅行の醍醐味だ。
料理も進み、みんなそれぞれが固まって
楽しんだり、飲めない人は温泉や
マッサージを楽しむグループに分かれ、
私の両隣りには部長と課長しか残らず
何とも華のないメンツでの飲み会と
なっていた。
「まぁら飲みます?」
『やっちゃーんもう辞めよー。』
「やですよー!こんな時しか沢山
飲めらいのに!!あー返してー」
頭はフワフワ、呂律も回らず、
ただただ気分だけがいいこの時間を
奪おうとする義理兄に乗っかり
ケラケラと笑っていると、体が
フワっと宙に浮き背後に居た人に
思いっきりよろけてもたれた。
『飲み過ぎ。無防備なのも困るね。』
低い声が脳を刺激して、それだけで
体がブルっと震えるような感覚に
ボンヤリする頭で見上げる。
こんな時まで紳士かよ‥‥‥
あんなにお酒を飲まされてたのに
お強いことで‥‥。
「ふふ‥‥せーんせ。」
『フッ‥‥ほら、もう部屋に戻るぞ。』
えっ?
とても歩けそうにない足取りな私を
簡単にお姫様抱っこして抱えると、
抵抗出来る力もない私は、その安定感と
鼻を掠める香りに酔いしれる。
ユラユラ‥‥ユラユラと水に浮かんで
いるような気持ちよさにいつしか目蓋は
閉じてしまい、その温かさにくるまれ
私は意識を飛ばした。
肉よりも断然魚派だから、滅多に食べられない鮑などに私もお酒が進んでしまう
部屋も豪華で、1人積み立て金
36000円で足りたのが信じられない
チラッと横目で先生を見れば、
可愛い看護師さんや、技師さん達に
囲まれてとても楽しそうだ。
白衣姿に見慣れてしまっているせいか、
紺地の浴衣が大人っぽくて余計に
色気が増している。
「こんな感じなら、部長じゃなくて、
毎年先生に頼みたくなるね。」
『中原さん酷いなぁ。聞こえてるよ?
ハッハッハッ!!』
聞こえるように言ったんだよ!!
普段から調子が良い時が少ないだけに、
部長を睨んでから熱燗をグイっと
飲み干した。
「美味し‥‥。」
明日も当然休みで朝寝坊ができるし、
何より飲み過ぎてもそのまま帰らず、
ここで眠れるのが旅行の醍醐味だ。
料理も進み、みんなそれぞれが固まって
楽しんだり、飲めない人は温泉や
マッサージを楽しむグループに分かれ、
私の両隣りには部長と課長しか残らず
何とも華のないメンツでの飲み会と
なっていた。
「まぁら飲みます?」
『やっちゃーんもう辞めよー。』
「やですよー!こんな時しか沢山
飲めらいのに!!あー返してー」
頭はフワフワ、呂律も回らず、
ただただ気分だけがいいこの時間を
奪おうとする義理兄に乗っかり
ケラケラと笑っていると、体が
フワっと宙に浮き背後に居た人に
思いっきりよろけてもたれた。
『飲み過ぎ。無防備なのも困るね。』
低い声が脳を刺激して、それだけで
体がブルっと震えるような感覚に
ボンヤリする頭で見上げる。
こんな時まで紳士かよ‥‥‥
あんなにお酒を飲まされてたのに
お強いことで‥‥。
「ふふ‥‥せーんせ。」
『フッ‥‥ほら、もう部屋に戻るぞ。』
えっ?
とても歩けそうにない足取りな私を
簡単にお姫様抱っこして抱えると、
抵抗出来る力もない私は、その安定感と
鼻を掠める香りに酔いしれる。
ユラユラ‥‥ユラユラと水に浮かんで
いるような気持ちよさにいつしか目蓋は
閉じてしまい、その温かさにくるまれ
私は意識を飛ばした。



