桐谷さんが先生に対して本気なのは十分伝わってはいたけれど、直球過ぎる
行動が出来る若い子は、やっぱり
勢いが凄くて羨ましくさえ思える
私もそんな風になれたら良かったのに、
あの時は出来なかったから。
『私、先生の事が本当に好きなんです。
こんなに人を好きになったのが
初めてなくらいなんです。
私じゃ駄目ですか?』
『ありがとう‥じゃあ君に聞くけど、
‥‥俺のどんなとこが好きなの?』
勤務中は僕とか私という話し方を
するのに、俺と言った事にも驚く。
話の内容的に仕事のことではないから、
オフモードになるのは分かるけれど、
何故か自分しか知らないその話し方を誰かに聞かれるのが何となく嫌だと思えたのだ
『何って‥その一目惚れです!!
それじゃあ理由になりませんか?』
『フッ‥‥一目惚れ‥‥か。
俺もね、以前一目惚れをした事が
あってね。今でもそれ以上に思える
人には出会えてないんだよ。
だからごめんね。‥‥あと、影で
人のことを責めたり追い詰めたり、
二重人格になるような子は無理。
要件がそれだけならもういいかな?
仕事が溜まってるから。』
『ッ‥‥』
聞いてはいけないと思い耳を塞ぐも、
余りにも距離が近くて嫌でも会話が
聞こえてしまう
先生が一目惚れした人‥‥‥。
そんな素敵な人がいたんだ‥‥‥。
ふざける時もあるけれど、真面目で
患者さんに寄り添い毎日忙しく働き、
文句も言わない。
そんな先生が好きになる人って
一体どんな人だろう‥‥
『‥‥‥靖子?』
膝にオデコを付けたまま耳を塞いでいた
私の両手を取られ、ゆっくりと顔を上げ
ると、いつの間にか先生がそこに同じ
ように座り込んでいた。
綺麗な顔立ち‥‥‥。
こんな人がこの小さな診療所の先生だ
なんて、ほんと町の一大ニュースだね。
みんなが好きになるのも分かる‥‥‥
「待ちくたびれて寝そうでしたよ。
お仕事の話は終わりましたか?」
桐谷さん側の気持ちに寄り添い、
知らないことにしてあげたかった。
それに、先生のプライベートな話も
触れるべきじゃないと思ったのだ
わざと眠そうに欠伸をすると、先生の
手が私の両頬を包み、次の瞬間影が
落とされ唇がそっと塞がれた。
行動が出来る若い子は、やっぱり
勢いが凄くて羨ましくさえ思える
私もそんな風になれたら良かったのに、
あの時は出来なかったから。
『私、先生の事が本当に好きなんです。
こんなに人を好きになったのが
初めてなくらいなんです。
私じゃ駄目ですか?』
『ありがとう‥じゃあ君に聞くけど、
‥‥俺のどんなとこが好きなの?』
勤務中は僕とか私という話し方を
するのに、俺と言った事にも驚く。
話の内容的に仕事のことではないから、
オフモードになるのは分かるけれど、
何故か自分しか知らないその話し方を誰かに聞かれるのが何となく嫌だと思えたのだ
『何って‥その一目惚れです!!
それじゃあ理由になりませんか?』
『フッ‥‥一目惚れ‥‥か。
俺もね、以前一目惚れをした事が
あってね。今でもそれ以上に思える
人には出会えてないんだよ。
だからごめんね。‥‥あと、影で
人のことを責めたり追い詰めたり、
二重人格になるような子は無理。
要件がそれだけならもういいかな?
仕事が溜まってるから。』
『ッ‥‥』
聞いてはいけないと思い耳を塞ぐも、
余りにも距離が近くて嫌でも会話が
聞こえてしまう
先生が一目惚れした人‥‥‥。
そんな素敵な人がいたんだ‥‥‥。
ふざける時もあるけれど、真面目で
患者さんに寄り添い毎日忙しく働き、
文句も言わない。
そんな先生が好きになる人って
一体どんな人だろう‥‥
『‥‥‥靖子?』
膝にオデコを付けたまま耳を塞いでいた
私の両手を取られ、ゆっくりと顔を上げ
ると、いつの間にか先生がそこに同じ
ように座り込んでいた。
綺麗な顔立ち‥‥‥。
こんな人がこの小さな診療所の先生だ
なんて、ほんと町の一大ニュースだね。
みんなが好きになるのも分かる‥‥‥
「待ちくたびれて寝そうでしたよ。
お仕事の話は終わりましたか?」
桐谷さん側の気持ちに寄り添い、
知らないことにしてあげたかった。
それに、先生のプライベートな話も
触れるべきじゃないと思ったのだ
わざと眠そうに欠伸をすると、先生の
手が私の両頬を包み、次の瞬間影が
落とされ唇がそっと塞がれた。



