「お仕事中すみません。
あの‥‥研修の日の事なんですけど、
移動もホテルも別々で行きたいです。
同じ場所や同じ講習ならまだしも、
関係ないので。」
カタカタとキーボードを押していた手が
ピタッと止まると、何故か緊張感が
走り、鞄を握る手に力が入る
『‥‥‥何か言われた?』
ドクン
チェアにもたれた先生が顔を私の
方に向けると、優しく綺麗な顔で
フッと微笑んだ。
「そ‥そういうんじゃないんです。
あくまで私は事務員とドクターと
いう関係性でいたいんです。
せっかく誘ってくださったのですが、
すみません。
それじゃあ‥私は帰りますから。」
私だけに向けられるこの特別な態度も
今日でお終いかもしれない。
そしたらまた元通りに‥‥
『靖子』
「ッ!!」
ガタッと音がしたと思ったら、
後ろから先生に抱き締められ、慌てて
その場から抜け出そうとするものの、
力強くて抜け出せない
「先生ッ‥‥離してくださッ!」
『悪いな‥それは出来ない。』
ジタバタともがく私を離すことなく
持ち上げると、処置室に繋がる通路に
私を降ろし、私の口元を塞いだ。
えっ?何?
『シッ‥‥誰か来たからここに居て。』
えっ?
鼻と鼻がぶつかるほどの至近距離でそう言われると、頷いた私を見てまた優しく笑い、先生はカーテンを閉めて診察室へ
行ってしまった。
コンコン
別に隠れる必要なんてあったのか?
悪い事なんてしてなかったし、ただ
話をしてただけなのになんでこんな所に
居る必要があるの?
『桐谷です。』
えっ!?桐谷さん!?
ドアの向こうの相手が分かった途端に
口元を両手で押さえその場にまたしゃがみ込んだ。
『どうぞ。』
ガラッと開けられたドアの音と共に、
心臓の音が大きくなり、聞こえてしまわ
ないかと心配になる。
仕事の話かもしれないし、そうじゃない
かもしれないけれど、ここで盗み聞き
するような事をしてはいけない
どうしよう‥‥静かに処置室の方に移動
した方がいいのかな‥‥
『先生‥‥時間外にすみませんッ‥。
あの‥どうしても確かめたい事が
あって‥‥。』
『確かめたいこと?何かな?』
『ッ‥先生って、靖子さんにだけ特別な
接し方されてますよね?それは‥‥
好きって事ですか?』
ドクン
あの‥‥研修の日の事なんですけど、
移動もホテルも別々で行きたいです。
同じ場所や同じ講習ならまだしも、
関係ないので。」
カタカタとキーボードを押していた手が
ピタッと止まると、何故か緊張感が
走り、鞄を握る手に力が入る
『‥‥‥何か言われた?』
ドクン
チェアにもたれた先生が顔を私の
方に向けると、優しく綺麗な顔で
フッと微笑んだ。
「そ‥そういうんじゃないんです。
あくまで私は事務員とドクターと
いう関係性でいたいんです。
せっかく誘ってくださったのですが、
すみません。
それじゃあ‥私は帰りますから。」
私だけに向けられるこの特別な態度も
今日でお終いかもしれない。
そしたらまた元通りに‥‥
『靖子』
「ッ!!」
ガタッと音がしたと思ったら、
後ろから先生に抱き締められ、慌てて
その場から抜け出そうとするものの、
力強くて抜け出せない
「先生ッ‥‥離してくださッ!」
『悪いな‥それは出来ない。』
ジタバタともがく私を離すことなく
持ち上げると、処置室に繋がる通路に
私を降ろし、私の口元を塞いだ。
えっ?何?
『シッ‥‥誰か来たからここに居て。』
えっ?
鼻と鼻がぶつかるほどの至近距離でそう言われると、頷いた私を見てまた優しく笑い、先生はカーテンを閉めて診察室へ
行ってしまった。
コンコン
別に隠れる必要なんてあったのか?
悪い事なんてしてなかったし、ただ
話をしてただけなのになんでこんな所に
居る必要があるの?
『桐谷です。』
えっ!?桐谷さん!?
ドアの向こうの相手が分かった途端に
口元を両手で押さえその場にまたしゃがみ込んだ。
『どうぞ。』
ガラッと開けられたドアの音と共に、
心臓の音が大きくなり、聞こえてしまわ
ないかと心配になる。
仕事の話かもしれないし、そうじゃない
かもしれないけれど、ここで盗み聞き
するような事をしてはいけない
どうしよう‥‥静かに処置室の方に移動
した方がいいのかな‥‥
『先生‥‥時間外にすみませんッ‥。
あの‥どうしても確かめたい事が
あって‥‥。』
『確かめたいこと?何かな?』
『ッ‥先生って、靖子さんにだけ特別な
接し方されてますよね?それは‥‥
好きって事ですか?』
ドクン



