少しだけ寂しげに、それでも嬉しそうな
柔らかい表情を浮かべた先生が、
勢いよく私の腕を引き寄せると、
自分の膝の上に座らせ後ろから腰を
抱き抱えた。
「大志さんは本当にそれで良かったん
ですか?」
診療所じゃなくても、棗先生と新たに
病院を構えても2人なら成功するはず。
今の診療所には叶先生はなくてはならない存在だけど、元々は大学病院に居た人だし本当は無理してないか心配なのだ。
『俺は靖子とずっとここに居たいん
だけど靖子は違う?』
「ッ‥‥私のことはいいんです!」
えっ?
右手を取られると、私の薬指にスッと
はめられた細いリングに目が見開く。
『靖子がここの診療所が好きなように、
俺もここのスタッフみんなが好きだ。
自分で選んだ道、自分で選んだ人を
大切にしたいんだ‥‥。
公私ともにずっと一緒に君と歩んで
いきたいんだけど‥‥どうかな?
フッ‥‥‥まさか‥泣いてる?』
サプライズにも程がある‥‥。
診療所は新しくなるし、叶先生は院長。
そんな頭が整理できていない状況で
こんな告白をされるなんて‥‥。
横抱きされるように体の向きを変えられると、目の前にある綺麗な顔が近づき
唇をそっと塞がれた
あの日‥大志さんに助けられなければ、
出会わなかったかもしれない‥‥。
偶然でも、この診療所に来てくださらなかったらいつまでも前を向けなかったかもしれない‥。
そんな自分には勿体無いくらいの人と、
不謹慎にも再会したこの場所でキスを
した。
「んッ‥‥‥」
『‥‥‥返事は?』
甘いリップ音を立てて離れた唇に
残された甘い余韻に、今度は自分から
唇を重ね、抱きついた先生の耳元で
小さく囁く
「‥望むところです。」
私はただの事務員だけど、真っ直ぐに
向けられるこの愛情に応えたい。
『フッ‥‥さてと‥‥
ここで抱くわけには
いかないから帰ろうか。』
「ッ!!抱くって‥‥明日も仕事
ですよ!?」
『あんな言葉を言われた日に1人で
眠れる訳がないだろう?
‥‥帰ったら覚悟して?』
私達が大好きなこの元町診療所が
これからもずっと街のみんなに慕われる
素敵な場所である事を願いながら、
もう一度先生と誓いのキスを交わした。
柔らかい表情を浮かべた先生が、
勢いよく私の腕を引き寄せると、
自分の膝の上に座らせ後ろから腰を
抱き抱えた。
「大志さんは本当にそれで良かったん
ですか?」
診療所じゃなくても、棗先生と新たに
病院を構えても2人なら成功するはず。
今の診療所には叶先生はなくてはならない存在だけど、元々は大学病院に居た人だし本当は無理してないか心配なのだ。
『俺は靖子とずっとここに居たいん
だけど靖子は違う?』
「ッ‥‥私のことはいいんです!」
えっ?
右手を取られると、私の薬指にスッと
はめられた細いリングに目が見開く。
『靖子がここの診療所が好きなように、
俺もここのスタッフみんなが好きだ。
自分で選んだ道、自分で選んだ人を
大切にしたいんだ‥‥。
公私ともにずっと一緒に君と歩んで
いきたいんだけど‥‥どうかな?
フッ‥‥‥まさか‥泣いてる?』
サプライズにも程がある‥‥。
診療所は新しくなるし、叶先生は院長。
そんな頭が整理できていない状況で
こんな告白をされるなんて‥‥。
横抱きされるように体の向きを変えられると、目の前にある綺麗な顔が近づき
唇をそっと塞がれた
あの日‥大志さんに助けられなければ、
出会わなかったかもしれない‥‥。
偶然でも、この診療所に来てくださらなかったらいつまでも前を向けなかったかもしれない‥。
そんな自分には勿体無いくらいの人と、
不謹慎にも再会したこの場所でキスを
した。
「んッ‥‥‥」
『‥‥‥返事は?』
甘いリップ音を立てて離れた唇に
残された甘い余韻に、今度は自分から
唇を重ね、抱きついた先生の耳元で
小さく囁く
「‥望むところです。」
私はただの事務員だけど、真っ直ぐに
向けられるこの愛情に応えたい。
『フッ‥‥さてと‥‥
ここで抱くわけには
いかないから帰ろうか。』
「ッ!!抱くって‥‥明日も仕事
ですよ!?」
『あんな言葉を言われた日に1人で
眠れる訳がないだろう?
‥‥帰ったら覚悟して?』
私達が大好きなこの元町診療所が
これからもずっと街のみんなに慕われる
素敵な場所である事を願いながら、
もう一度先生と誓いのキスを交わした。



