私に向ける視線が冷たいのは当然だけど、息子に対しても変わらない表情に
先生の事がとても心配になる
世の中には色々な親子がいるし、
様々な形だってあるけれど、とても自分の子供に向ける態度ではない
『何処で働くかを決められるほど
子供ではありませんよ?医師として
毎日忙しく働いてますからご心配
なく。用があるなら連絡してから
来るのが礼儀では?職場に来て
社員の仕事の邪魔をするなんて
経営者としては失格ですね。』
『大志さん!』
『それと‥‥大切な人を傷つけるような
事を今後したら、こちらも然るべき
対応をとります。その時は縁を切る
つもりでいてくださいね。』
えっ!?
縁を切るだなんて‥‥本気‥‥?
確かに大志さんのお母さんの行動は
常識外れで言っていることもおどしや
恐喝のようにもとれるけど、縁なんて
簡単に切っていいものなの?
『花絵様そろそろお時間が‥‥』
『分かったわ。大志さん。アメリカに
帰る前に一度顔を出しなさい、
いいわね?』
返事をしない先生をそっと見上げると、
女性の視線を感じ、なんとなく頭を
下げた。
強気な姿勢も、病院を潰すなんて言われたら威勢も衰える。
コツコツとヒールの音が遠ざかり、
2人が見えなくなると医事課全員が
大きな溜息を吐いた。
『皆さん、母がご迷惑をおかけして
申し訳ありません。こちらには
二度と来ないよう強く言って聞かせて
おきますので。』
先生‥‥‥
ここが職場じゃなかったら、色々な
不安を吹き飛ばしたくて抱きつきたい
ところだが、ツラそうに頭を下げる
姿を見て胸が苦しくなった。
その日、先生と付き合ってる事が
知れ渡った事よりも、頭の中は先生が大丈夫かでいっぱいだった。
「んッ‥‥ハァ‥ッ!‥待っ‥て」
『ダメ‥‥ここは良さそうだけど?』
仕事終わりに一緒にご飯を食べて、
今日は大志さんの家族のことを少し
でも話せたらって思ったのに、
頭の思考回路が麻痺するくらい激しく
抱かれて、意識が今にも飛びそうだ
「大志さ‥‥顔見せて‥‥」
息も苦しくて涙目な状態で両手を
伸ばすと、綺麗な顔を包んだ
「やっぱり‥‥泣きそう‥だから‥」
大事にしてくれてるのも、大切に
抱いてくれてるのもとても分かる‥‥
でも今日は、それを知られたくない
ようにワザと私の意識を飛ばそうと
してる気がしたのだ‥‥
先生の事がとても心配になる
世の中には色々な親子がいるし、
様々な形だってあるけれど、とても自分の子供に向ける態度ではない
『何処で働くかを決められるほど
子供ではありませんよ?医師として
毎日忙しく働いてますからご心配
なく。用があるなら連絡してから
来るのが礼儀では?職場に来て
社員の仕事の邪魔をするなんて
経営者としては失格ですね。』
『大志さん!』
『それと‥‥大切な人を傷つけるような
事を今後したら、こちらも然るべき
対応をとります。その時は縁を切る
つもりでいてくださいね。』
えっ!?
縁を切るだなんて‥‥本気‥‥?
確かに大志さんのお母さんの行動は
常識外れで言っていることもおどしや
恐喝のようにもとれるけど、縁なんて
簡単に切っていいものなの?
『花絵様そろそろお時間が‥‥』
『分かったわ。大志さん。アメリカに
帰る前に一度顔を出しなさい、
いいわね?』
返事をしない先生をそっと見上げると、
女性の視線を感じ、なんとなく頭を
下げた。
強気な姿勢も、病院を潰すなんて言われたら威勢も衰える。
コツコツとヒールの音が遠ざかり、
2人が見えなくなると医事課全員が
大きな溜息を吐いた。
『皆さん、母がご迷惑をおかけして
申し訳ありません。こちらには
二度と来ないよう強く言って聞かせて
おきますので。』
先生‥‥‥
ここが職場じゃなかったら、色々な
不安を吹き飛ばしたくて抱きつきたい
ところだが、ツラそうに頭を下げる
姿を見て胸が苦しくなった。
その日、先生と付き合ってる事が
知れ渡った事よりも、頭の中は先生が大丈夫かでいっぱいだった。
「んッ‥‥ハァ‥ッ!‥待っ‥て」
『ダメ‥‥ここは良さそうだけど?』
仕事終わりに一緒にご飯を食べて、
今日は大志さんの家族のことを少し
でも話せたらって思ったのに、
頭の思考回路が麻痺するくらい激しく
抱かれて、意識が今にも飛びそうだ
「大志さ‥‥顔見せて‥‥」
息も苦しくて涙目な状態で両手を
伸ばすと、綺麗な顔を包んだ
「やっぱり‥‥泣きそう‥だから‥」
大事にしてくれてるのも、大切に
抱いてくれてるのもとても分かる‥‥
でも今日は、それを知られたくない
ようにワザと私の意識を飛ばそうと
してる気がしたのだ‥‥



