---助け出されたのは私だけなんだ


「まだ助けられないか??」「あれじゃ機械がなければ助けられない……」

周りの人達の囁きが、鋭い刃のように胸に刺さった。

まだ、まだ助けられるっ……。周囲の人たちの声も聞かずに、燃えている車に近づこうとしたら


---車が爆発した


「いやあぁぁぁーーー!」