海におちてく

蛍『どこから見る?』
爽『順路こっちみたいだよ』

花火『…』

ぶち壊しにきた…

二人の仲をぶち壊しに来たということは二人の仲をぶち壊しに来たということ…?新○郎構文作ってる場合じゃない…うわ!?

蛍『花火!?あぶな…』

転びそうになって背筋がヒヤッとした所で、ふわっと暖かい何かに身体が包まれた。

爽『大丈夫?』

花火『あ、あはは、転びそうになっちゃった、ありがとう!』

爽『大水槽のあたりは暗いから足元気を付けてね』

蛍『もー!花火!びっくりさせないでよー!』


転びそうになった恥ずかしさと、爽くんに触れてしまった事で、茹で上がったタコみたいに顔が真っ赤になったのが、鏡を見なくてもわかる。

私はなんて性格が悪くて恥ずかしい人間なんだろう。

爽くんは仮にも私を抱き抱えても顔色一つ変えない。

蛍ちゃんはそれを見ても私を心配してくれた。

…私を信用してくれてるから。

なのに私は二人を裏切ってるんだ。何にも考えてないふりして、ヘラヘラ笑って、心の中では爽くんが好きだなんて。

私は頬を両手で挟んで

『最低…』と呟いた。

視線を感じて見上げると、海とやららがくっろい笑みを浮かべて


『暗黒微笑』

と言った。

いや、嘘。本当は無言でこっちを見て笑ってた。言ってないけど台詞をつけるならまさしく暗黒微笑、そんな顔してた。