拝啓、貴方様


あなたは知らないでしょう?

私がどんな気持ちだったか。

安易に投げ捨てた言葉が刃となって
私を切り裂いたことを。

ズタズタになった私を
透明人間のように無視し続けた。

知ってる?

見て見ぬふりは、時には
言葉よりも凶器になる。

あなたはきっと今も笑ってる。

あなたはきっとこれからも知ることはない。