それでも忘れられない記憶もあるんだよな
給食の時 からかってくるグループの男子が当番だった日にはいつも大盛りにお皿に入れてくる
わたしは背が高くてもそんなに食べる方じゃなかったのに
『ネオンはデカいんだからこんくらい食べなきゃ身体もたねーよな サービスしとくわー』
あからさまな態度に大好きな給食の時間もこいつら当番の時には憂鬱になったもんだった
なにかにつれ執拗にからかってきてた
「男子なんかほっときなよ」
「あいつらバカだから相手にしないよーにしよっ」
そんな時でもいつも味方は女子だった
ことあるごとにわたしをからかう男子と庇ってくれる女子で対立してる状況はありがたかったけど子どもながらに心苦しく感じることもあった
わたしは大きく強かったから男子は敵うわけもなくからかうしかできなかった
女の子がいじめられたりからかわれたりしてるとわたしはすぐに助けに行った
「ネオンちゃんありがとう」
小学生の間どれだけありがとうって言われたことか
ほとんど女子からだけど
女の子みんな仲良しだったからわたしは学校に通えてた
楽しいとさえ思えてた 寂しいなんて思うこともなかった 女の子の友だちさえいれば男なんて必要ないって思えてた



