「本条のこと? 本条がどうかした?」
不意な花凜ちゃんの質問の内容を理解する前にわたしの思考は停止した
「いい感じなのかなぁ…って」
ちょ、ちょっと、花凜ちゃんなに言ってんの?
「いい感じ? なにが? えっ!? ちょっと花凜ちゃん!?!?」
やっと動き出したわたしの思考は花凜ちゃんの言葉をひとつひとつ翻訳してた
わたしに花凜ちゃんの言葉を理解させようと
「ないないないない!! いいとか悪いとかないから! そういうんじゃそもそもないから!!」
反射?反応?ってくらいの速さでわたしの口から出てた言葉はなにに対しての否定だったんだろう
「そうなんだ でもね だから今のネオンちゃんに聞いてもらいたかったんだよね わたしは」
そう言って花凜ちゃんは微笑んだ
自分の気持ちすらどうしたらいいかわかんないのに
わたしの気持ち勝手に理解しようとしないでよね
これはカノンにも言えることだけど…
「いろいろ想像してもいいけど わたしの気持ち勝手に決めないようにー! 男子苦手なの知ってるでしょ??」
わたしの答えにクスクス笑いだす花凜ちゃん
微笑みが笑いに変わる瞬間は受ける印象すら変えさせるんだって実感する
「うん そのネオンちゃんだからわたしはそう感じたのかな〜? でもわたしもわかんないんだしネオンちゃんもわかんないだけかもだよね」
そう言ってまた笑う花凜ちゃん
やめてよー変に意識させないでよー…
「あ、もうこんな時間 5時間目の用意しなきゃだね
ありがとね ネオンちゃん」
そう言って先に立ち上がると花凜ちゃんは座ってるわたしの手を取り立ち上がらせてくれた
「よかった わたしにはネオンちゃんがいて」
いろんな想いの詰まった花凜ちゃんの言葉
わたしの中にストンって入ってきたよ
花凜ちゃんと出会ってから今までのことが走馬燈?のように頭の中流れてた
いつまでこうしていられるかわからないからこそ
わたしはわたしの全力で花凜ちゃんに向き合おうって思えた
「わたしはその何倍もそう思ってるから!」
「ネオンちゃんずるーいっ!!!」
あっという間に過ぎたお昼休み
このあとの授業なんて頭に入ってくるんかな?なんて思わせるくらい頭ん中にいろんな感情があった
わたしは花凜ちゃんと手を繋いで頭ん中のいろんな感情と一緒に教室へと戻ってった



