「あまり…、だいすきだよ……。」




ちゃんと聞こえたかは、わからなかった。

だけど、言った。

言えた。

よかった。


私は、まぶたを閉じて眠った。


最後に感じたのは、少女が……、

もう一人の亜麻里が私を『ぎゅっ』としてくれる感触だった。