じょき ちょき じょき ちょきちょき
ざく ざく しょき しょき
目を閉じるとまた耳を澄ませてしまう
耳に入ってくるこの音をどう表現したらいいんだろう?なんて考える
そんなこと考えなくていいんだけどまさに手持ち無沙汰ここに極まれりってやつ
でもほんとは少し違うんだ 目を閉じて耳を澄ませて心地よい良い音に集中してないと思い出しちゃうから… いつまでもそんな自分はイヤだから 前に進みたくて、一歩でも進みたくて わたしは踏み出した!
【じっとしていてくださいますか?】
くいっと頭を掴まれる どうやら興奮してからだが動いてしまってたみたいだ
「すいません…」
クスリと笑う声が聴こえた まだ聴力が敏感みたいだ
目を開けた先のわたしの顔は照れ笑いしていた
その照れ笑いでさえも笑えてるって思えた
ここ最近の見慣れたわたしの顔とは違うわたしがそこにはいた
わたしはわたしに問いかける「笑えてる?」って
わたしはニッコリ微笑んでくれる その笑顔が今のわたしにとても似合ってるように見えてホッとする



