またあえたらいいね

幸せな日々の中、やはり終わりは訪れる。

プリティーモンスターというアイドルが現れた。
もとはくぎ付けになってしまった。

私の前でその話ばかりするようになっていた。

心底疲れた。
興味がなかったのだ。
かわいいかわいいと言っている彼に、
最推しに似てる!
心晴かわいいもんな!
そういわれても嬉しくなかった。
うざかった。

それをオブラートに包んで伝えた。
隠し事はしない約束だった。

ー嫉妬するからあんまりその話してほしくないな、。

ーわかった、ごめん

気まずかった。好きなものを禁止するのは違う、。そう思っていた。
だから、私の前では話さないでね、と伝えた。

私は伝えた。

またある日、距離を置こうと言われた。無期限だった。
不安で泣きそうで、そんな日を3日、体感は2週間、過ごした。

理由としては、「もとはやさしい」という私の誉め言葉がプレッシャーになり、無理をしてしまっていたこと。
NOと言えなくなっていたこと。
そして、冷たくしてごめん。と言われた。
私はどうすればいいかわからないまま、これからも一緒にいる選択をした。



しばらくして、話に例のグループの曲の歌詞を入れ込んできておちゃらけたり、さん付けで呼べばいいと思っているのか、
あいさん、りこさん、と話に出してきた。

重いと思われたくなかった。これ以上。嫌われたくなかった。

だから、いじる道を選んだ。

ーどんだけ好きなの笑

ーいや好きじゃないし
ーどう考えても好きじゃん笑

こんな会話が何週間か続いた。

とうとう怒ってしまった。
なんなのと。
ーもういや、話したくない。
そう送って思った。傷つけてしまった。
どうしよう。いや、でも原因は彼だ。

ーもう別れよっか

二度目の決断。
限界だった。そのほかの選択肢が消えていた。

ーうん


私たちの恋はここに終わった。


写真は全部消して、SNSは全部ブロックして、おそろいのものは消した。
そうして忘れようとした。


どんな理由があっても傷つけるのはいけない。という後悔はあった。
しかし、それと同時に怒りがわいてきた。

何度言っても治らない癖。口だけの言葉。だらしない生活習慣。他にもいろいろ。
別れて初めて、もと、いや、橋本くんを嫌いになった。



私は、最低だ。

別れて4日しかたっていない。
塾で自転車を倒したとき、泣きそうに謝る私の横で一緒にいてくれた年下の子に、恋をしてしまった。

ひとめぼれ?

英太と名乗る彼に恋をしたのは、最低な私のこれからの物語は、どうなっていくのだろうか。