天野君と別れて5ヵ月がたった。
まだ引きずっていた。
しかしそれとともに、もとのことを思い出していた。
元気かな。
そう思っていたら、もとからメールが来た。
ーひさしぶり
そのまま話すうちに、葵生を含めて遊ぶことになった。
そのとき再会するのは少しばかり気まずかったので事前に会うことになった。
会う時間は決めた。しかし、場所を決め忘れていたのだ。
私の足は、自然とある場所に向かっていた。
それは公園。近くの公園で。もととの待ち合わせはいつもここだった。
案の定、彼はSNSで「いつものとこ!」
とつぶやいていた。
それを見て笑いながらもとを待った。
遅刻はいつもの事だった。だが、天野君が遅刻をしなかったからだろうか。
少しイラつきながら、彼を待った。
「俺と、復縁してほしい。付き合ってください。」
二度目の告白。やっと口から聞けた。
気づいたら私は彼に抱き着いていた。
また幸せな日々が始まった。
すれ違っていたことを笑いあい、たわいのない話をして、学校のない日に会って、2人勉強する。
電話して、デートして、ずっと一緒だった。
初めてキスをした。彼はひとつ前の彼女としたらしいが、。
それを伝えられてから私はその元カノーサクラーのことが気になってしょうがなかった。
重いというのはこのことだ。自分でも嫌気がさす。
何をしたのかどこに行ったのかなどよくよく聞いてしまっては落ち込む日々を過ごしていた。
だがもとはそれを受け入れ、寄り添ってくれた。
天野君のことも忘れさせてくれた。
楽しい思い出はたくさん作った。
喧嘩もたくさんした。
でもしあわせ。
人生で最後まで一緒にいたいなあ。
そう思っていた。あの時までは。
