自爆しないで旦那様!



***

楽しい時間はあっという間に過ぎるもの。

気づけば既に夕方で、マリーはそろそろ帰ることに。

玄関から外へ出た時、マリーは見送りのリーシャに笑顔を向けた。

「今日はとっても楽しかったの!」

「ふふ、今度はマリーちゃんの家に行ってみたいな」

「マリーちゃんの家に?来てくれるの!?」

「マリーちゃんが良ければ」

「わあ!嬉しい!嬉しいの!なんだか、本当にお友達みたい……!」

「え……友達、でしょ?」

リーシャがそう言うと、マリーはピタリと動きを止めて無表情になった。

そして、恐々と口を開く。

「本当に?本当に本当に、リッちゃんはマリーちゃんのこと、お友達だと思ってくれてるの?」

「もちろん。マリーちゃんは私の大切な友達だよ」

リーシャが心に思っていた当たり前のことを告げれば、マリーは無表情から一変。

綺麗な青い瞳をキラキラさせて大袈裟な程に喜んだ。

「リッちゃん!!ありがとうなの!マリーちゃん、リッちゃんのお友達として、これからもいっぱいいっぱい頑張るわ!」

そんなに頑張らなくても、と思ったリーシャだったが、マリーがとても嬉しそうだったので、ただ何度も頷いた。