自爆しないで旦那様!



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さて、それから少ししてオーチェに呼ばれたリーシャは一階にあるキッチンへと下りていった。

もちろんラズも一緒だ。

「自称ペット」はリーシャの肩からジャンプして食卓に着地すると、リーシャの皿に取り分けられたロールキャベツからリーシャ本人の承諾を得て一つ頂戴する。

そして誰よりも先にかぶりついた。

「ロールキャベツ!うまうま……」

ロールキャベツを抱えて頬張るエリマキトカゲ。

オーチェはその様子を冷めた目で眺める。

「ねえ、リーシャ。そのトカゲ、今度食材として使っていい?」

「ダメだから!怖いこと言わないでっ」

リーシャが拒否するとオーチェはあからさまに嫌そうな顔をした。

「チッ。なんでそんなバカトカゲの食事まで僕が用意しなきゃいけないのさ」

「ん。いつもあんがとさん。ウマイぞ」

「君に褒められてもミジンコ程にも嬉しくないね」

ラズを睨み付けながらオーチェは文句を垂れ流す。

「だいたい、君はいつまで図々しくリーシャの自称ペットなんてやってるの?本気で僕に始末される前に消えなよ」

「イ~ヤ~だ。リッちゃんの隣が一番快適だって気づいちゃったからね。トコトン居座るつもり」