「|大空青(おおぞらあお)です 〇〇高校から転校してきました よろしくお願いしまぁす!」
転校生はやや軽いノリで自己紹介をしていた
そんなことよりわたしには転校生の名前だった
どこかで聞いたことあるような… 思い出そうとすればするほどモヤモヤとした霧がかかるように感じるのはいつものことだった
過去のことを思い出そうとするとまるでどこかから記憶が欠落しているように感じて怖くなる
そんな時わたしは無理に思い出そうとするのをやめていた… 何故なら、開けてはいけないパンドラの匣を開けてしまいそうな恐怖心がわたしを襲うから…
『きっとこれは自己防衛機能なんだわ』
いつもそうやって自分を納得させていた
「じゃ、席は海野の隣な! 海野!頼んだぞ?」
えっ!? 先生の話しなんて全然聞いてなかったし、聞こえてなかった
気づいた時には大空くんはわたしの隣の机の横に立っていた
「よろしく! 海野…さん?って言うんだ?」
「へっ!? あ、あぁ…よ、よろしく…」
突然話しかけられてわたしはキョドってしまった
大空くんの名前に気を取られて周りの状況が全く見えていなかったせいで…第一印象変なやつ認定されたんじゃないだろうか…



