パーカー女子は、フードを彼に引っ張られて2

私は賢人に呼ばれて、賢人のお部屋に遊びに来ています。

(ちょっと緊張しちゃうな…)

今日の私のコーデは、お気に入りのフィントの白い裏起毛パーカーに、フィントの小花柄のスカートです。
さっきまで羽織っていたアリームのフードにフリルがついた白いパーカーは、なぜか賢人に取られてしまいました。

「ねえ、私のパーカー返してよ」

「だめだよ、この彩ちゃんのパーカー好きだから」

賢人は私が羽織っていたパーカーがお気に入りなようです。
広げてフリルのフードを触ったりしていました。

「このパーカーの代わりにゆきねちゃんにプレゼントがあるよ」

「え?」

賢人はそう言うと私に一着のパーカーを手渡しました。

それはリズリサのパーカーでした。

胸のオーガンジーフリルのリボンデザインが可愛いパーカーで、フードには梯子レースとチュールフリルが付いています。

「わあ、かわいい!」

「でしょ?彩ちゃんに似合うと思って」

私はさっそくリズリサのパーカーを羽織ってみました。

「どうかな?似合ってる?」

「うん、かわいいよ」

賢人はさっそくリズリサのパーカーのフードに手を伸ばしました。

「あっ…」

私は賢人に可愛いフードを掴まれてしまいます。

「あんまり強く引っ張らないで…」

「でも、引っ張られるの好きでしょ?」

「それは…うん…」

賢人は私のパーカーのフードをそのまま引き寄せます。

私は嬉しくなりました。

賢人にフードを引っ張られるのは幸せです。