虐げられた少女は闇の支配者に愛される。

そうやって、人は拳を振るうんでしょ?


なんの躊躇いもなく、


戸惑いもなく、


弱い人達に暴力を振るうんでしょ?


朔さんをあの人じゃないと分かるのにあの人にしか見えない。

その時、部屋の扉が開いた。

紘「無愛?」

春陽「無愛ちゃん!!その腕!!」

2人は1歩、また1歩と私に近づいてくる。

それに合わせ私も後ろに下がる。

『やめて!!来ないで!!』

ー大人しくしろ!!

『ごめんなさい。ごめんなさい!!』