虐げられた少女は闇の支配者に愛される。

紘さんがこっちに向かってくる。

『嫌!!来ないで!!』

紘さんは違う。

頭ではそう分かっているのに、
悪哉と重なってしまう。

でも、紘さんはを足を止めることなく、
近づいて私を抱きしめる。

『嫌!!触らないで!!』

紘さんの腕の中で暴れても
ぎゅっと抱きしめる力を強くした。

次第に、体が紘さんだとわかったのか、
落ち着いてきた。

紘「ごめんな、早く助けにこれなくて。」