「それから、院長。お願いがあるのですが、」
そう話しを切り出したのは、わたしだった。
「何だい?」
「実は、、、わたし、小さな命を授かりました。それで、お慕いしている院長が居てくださるこの病院で産みたいのですが、お願い出来ますでしょうか。」
わたしがそう言うと、滋院長は「そうゆうことだったのか。じゃあ、もしかして担当医は。」と言い、颯生の方を向いた。
「担当医は、僕がやらせていただいて良いでしょうか?」
「玄葉先生はまだ研修医ですが、わたし自身は信頼しております。研修の一環にもなるので、担当医は玄葉先生にお任せしたいと思っています。」
わたしたちがそうお願いすると、滋院長は快く承諾してくださり、わたしの担当医は颯生となった。
しかし、宙先生はあまり良く思っていないようで、院長室を出たあとに「君たちがデキ婚とは、意外だなぁ。それに、担当医を玄葉先生にしたのは、、、あれだろ?他の男性医師に"あそこ"を見せたくないからだろ?」と意地悪な笑みを浮かべて言った。
「いえ、違います!わたしが!」
宙先生の言葉を訂正しようと、わたしは言おうとしたのだが、颯生に止められ「気にするな。」と言われたのだった。
わたしは少し落ち込んだ。
わたしのせいで、颯生がそうゆう面で"だらしない男"だと思われてしまうんじゃないかと、、、
わたしは何を言われてもいいが、颯生を巻き込んでしまうのは申し訳なくて、それが不安で堪らなかった。



