その次の日、わたしは仕事が休みだったのだが、眠くて眠くて一日中寝ていたのではないかという程、ソファーで横になっていた。
どうやら、わたしは寝悪阻らしく、幸いなことに他には特に吐き気などはなかった。
そして、「ただいまぁ!」と玄関が開く音と共に颯生の声が聞こえてきた。
「おかえり〜」
眠たい目を擦ってから眼鏡を変え直し、玄関の方へ歩いて行くと、玄関には大きな花束を持つ颯生が立っていた。
「えっ、何?」
わたしが驚いていると、颯生はわたしに歩み寄って来て花束を差し出しながら、こう言った。
「和花、俺と結婚してください。お腹の子も含め、一生愛し、守り、大切にすることを誓います。」
わたしはその言葉と共に花束を受け取ると、「ありがとう。」と涙を浮かべ、それから「わたしも一生愛し、支え続けることを誓います。よろしくお願いします。」と言った。
そして、わたしたちはその時に颯生が持ち帰って来た婚姻届を記入し、次の日に婚姻届を持ち、二人揃って滋院長の元へ報告をしに行き、滋院長と宙先生に保証人になってもらった。
「まさか、君たちが結婚だなんて、驚いたなぁ。」
滋院長はそう言い驚いていたが、「おめでとう。」と祝福してくださった。
それから宙先生には、「やっぱりそうゆう関係だったんだなぁ。イケメン研修医くんのくせに、なかなか女性を見る目があるじゃないか。」と何とも嫌味が含まれているようなお言葉をいただいた。



