痺れる愛のピースサイン


それから颯生は、紙袋を開けると「買ってきたよ。」と言い、中から妊娠検査薬を取り出した。

「本来なら、エコーで診てあげたいけど、うちの病院では気まずいだろうし、、、とりあえず、これ試してみたら?」

そう言って、颯生はわたしに妊娠検査薬を差し出し、わたしはそれをそっと受け取った。

どうしよう、、、
もし、妊娠してたら、、、それは元彼の健人の子だ。

でも、今は颯生と付き合っている、、、

いずれ子どもは欲しいと思っていたが、それは颯生との子で、健人じゃない、、、

わたしは頭の中で色々考えていた。

すると、颯生は優しくわたしの肩を抱き、「まだ妊娠してるって、決まったわけじゃない。仮にもし、妊娠してたとしても、、、それは和花の子だよ?」と柔らかい表情で言った。

わたしは、ゆっくりと頷くと妊娠検査薬を握り締め「じゃあ、、、行ってくるね。」と言い、トイレへと向かった。

使い方は分かってる。

わたしは箱を開け、袋から検査薬を取り出すと、深呼吸をしてから検査を行った。

そして、平らなところに検査薬を置いて結果を待つ。

それから一分後、わたしは検査薬を持ってトイレを出た。

すると、心配してくれていたのか、トイレを出ると目の前には、颯生の姿があり、わたしは颯生の「どうだった?」という言葉をきっかけに涙を流し、颯生に抱きつくと「、、、陽性、だった、、、。」と答えた。

そんなわたしを、颯生は何も言わずに抱き締め返してくれたのだった。