痺れる愛のピースサイン


それから、わたしたちは二度目の交際をスタートさせた。

新しい物件探しはやめて、わたしはそのまま颯生と同棲することになり、勿論院内でわたしたちの関係は内緒。

しかし、院内で颯生はわたしを見掛けたりすると、話はせずとも周りにバレないように隠れて裏ピースをして見せ、わたしはそれが嬉しくて堪らなかった。

再び訪れた、あの頃と同じ幸せ。

しかし、わたしたちがあの頃と違うのは、もう子どもではなく、大人だということ。

颯生の堅いほどの誠実さは健在だったが、「ずっと我慢してたから。」と出勤前、帰宅後、寝る前のキスと、不意に抱き締めてくるようになったことだけは、わたしの許可の元で交際を始めて次の日から行われるようになった。

「付き合ってるんだから、許可なんていいのに。」

わたしはそう言って笑ったが、颯生は「念の為だよ!」と言い、相変わらずの真面目さを見せたのだった。

しかし、そんな再び訪れた幸せな生活が始まり二ヵ月が過ぎた頃、わたしはある事に気付いたのだ。

あれ、、、そういえば、生理がこない。
一週間以上遅れてる、、、

でも、まだ颯生とは二度目の交際を再開させてから二ヵ月経った今でも、まだ身体を重ねてはいない。

え、まさか、、、まさかね。

不意にその不安に気付いたのは、お風呂に入っている時で、わたしがお風呂から上がると、当直で呼び出されて病院に駆け付けて行った颯生が丁度帰宅してきたところで、「ただいま。」という言葉と共にキスをした後、わたしの様子を見て「何かあった?」と心配そうに尋ねてきた。