痺れる愛のピースサイン


わたしは颯生の言葉が嬉しかったが、「もう、負けないって何を?お酒入ってるから、そんなこと言って。」と言って誤魔化そうとしたが、颯生は相変わらず真剣な表情のままで「酒が入ってるせいじゃない。和花だって、俺の気持ち分かってくせに。」と言った。

それから、わたしは颯生のそばに寄り、ラグの上に正座すると「わたしは、、、自分から颯生に別れを告げた身だから、、、。だから、そんな簡単に颯生の気持ちを、、、受け入れちゃいけないと思ってる。」と言い、膝の上でグッて手を握りしめた。

すると、颯生は「え、それって、、、」と言い、ソファーから下りてわたしの目の前で同じく正座すると「まだ、俺への気持ちが残ってるってこと?!」と前のめりになって言った。

あ、つい、、、言ってしまった。

まだ颯生のことが好きだって、、、分かるような言い方をしてしまった。

「、、、どうなの?和花。」

颯生はわたしからの答えを催促し、わたしはどう答えるから迷った。

でも、、、もう、自分に嘘をつくのは、やめよう。

「まだ、、、颯生への気持ちは、残ってる。」

わたしがそう言うと、颯生は膝の上で握り締めているわたしの手を握り締めて「それなら!」と何かを言い掛けたが、わたしはそれを遮るように首を横に振った。

「駄目、、、わたしは、颯生を傷付いたんだよ?それなのに、颯生の優しさに、、、そんな簡単に甘えられない。」
「、、、和花。俺は、気付いてたよ。あの時、"好きな人が出来た"って言葉が嘘だって。」
「えっ、、、」
「だから、俺は傷付いてないし、何なら、、、あんな言葉を言わせてしまうくらい、和花を傷付けてたのは俺の方だ。」

颯生はそう言うと、わたしの手を握り締めたまま頭を深く下げ「ごめん、、、」と言った。