「はい、おっけー!」
「ありがとう。」
「ちゃんと乾かさないと、風邪引いたら困るからな!」
そう言いながら、颯生はドライヤーを片付けに行った。
わたしは不意に自分の髪の毛のニオイを香ってみた。
優しいホワイトフローラルのような香りがする。
これがいつも使ってる颯生のシャンプーの香りなんだ。
なんて事考えるわたしって、変態?
そして、颯生は戻って来ると「疲れただろ?俺のベッド使っていいから。」と言った。
「え、いいよ。わたしはソファーで。一日だけだし。」
わたしがそう言うと、颯生は「えっ?一日だけって、明日からはどうするんだよ。」と言った。
「明日からは、新しい家が見つかるまでホテル暮らしするから。」
「ホテル暮らし?そんなことしないで、うちに泊まって居ればいいじゃん。」
「それなら、しばらく居ることになっちゃうし、、、そんな迷惑かけれないよ。」
「俺は迷惑だなんて思ってないよ?何なら、和花が居てくれた方が、、、嬉しいんだけど。」
颯生はそう言うと、照れ笑いを浮かべた。
「、、、本当に、いいの?」
「当たり前じゃん!というか、、、和花が心配だし、、、俺の方が、和花に居て欲しいって思ってるくらいだよ。」
颯生は、無造作な長めの髪の毛を片手でクシャクシャっとすると、照れながらそう言った。
わたしに居て欲しいだなんて、、、
そんなこと言われたら、颯生への思いの蓋が開いてしまうじゃない。
いや、、、もう、いいのかな。
健人と別れたわけだし、、、
わたしの中だけで思いを留めておけば、問題、、、ないよね?



