私の名前は茉莉

その辺にいる普通の会社員だ。

この日も普通に会社に行ってお昼を食べていた。

最近のドラマ何がオススメ?何が面白い。
そんなたわいもない会話を社員と話していた。

ブーツ 携帯の通知音で画面をふと見た。
父からの連絡だ。

祖父が肺がんになった。

一瞬、誰のことを言ってるのか状況を理解するのに時間がかかった。

動悸がした。
気づいたら涙で画面がよく見えなくなった。

すぐに祖父に電話をした、動揺して何が言いたいのかも分からず。ただただ泣きながら、頭に浮かんだ言いたいことをただ口にして祖父を困らせた。

1番、怖いのは当本人で。
なんで自分がって思うのも祖父の方なのに、

私は何もできない自分が嫌で、
現実を受け入れるのが嫌で、ただウソだって言って欲しかったのかもしれない。