「なんだよ?」

小声での会話が始まった。

「ほら、お前。
なんとか言えよ。」

「いやだよ、お前が言えよ。」

あたしが言うと、
男は舌打ちして、
手を挙げた。

「は?」

「先生、こいつ・・・
山崎美乃里が文句あるみたいですよ??」

ちょっと、
こいつ何してくれてるんだ。

そしてもちろん、
厚化粧おばさんの目は
あたしに。

「あ~ら、貴方、
いい度胸ね。
ほら、立ってみなさい。」

「山崎、このおばさん、
この学校でも1・2位を
争う人だからね。」

(何をだよ!?)

つっこみを入れながらも
しぶしぶ立ち上がった。

「はい・・・。」

「まあ、貴方ね?
本当に・・・
この学校に女の子が来たって聞いた
から少し期待してたけど、
結局は私よりも下なのね?」

下を強調されて
言った。

視線を下に落とすと、
男たちが
「いけいけ。」と
口パクで言った。

ブンブンと首を振って
座ろうとする。

すると
コツコツと音を立てながら
おばさんが歩み寄って来た。