「没収じゃ、そんなもの。
大体な、何故そんなものを
此処に付けてきておる?
これじゃから最近のじいさんは・・・。
本当にまぶしいものばっかりじゃ。」
そう、おじいちゃんは
カツラ。
おじいちゃんには悪いけど、
あたしの気は治まらなかった。
「なっ、おぬしは何を
言ってるんじゃ
先生にむかってその口の
利きようは・・・」
「なんなんですか、先生。
まず第一、授業をしないで
居眠りしていたのは何処の誰ですか?」
この言葉で、
おじいちゃんは言葉をなくした。
(勝利だ。)
小さくガッツポーズをして
鼻で笑った。
「不愉快だっ!!」
そう言っておじいちゃんは
教室を飛び出してしまった。
ピシャッ。と
ドアが閉まった瞬間、
静かだった教室は
笑い声に包まれた。
「お前、おもしろすぎだし。
あの頑固に対して・・・。
ああ、だめだ、
腹いてぇ・・・。」
今まであたしを睨みつけてきた奴らも
一緒になって、笑い出した。
あたしもおもしろくなってきて、
皆で一緒に笑った。
「山崎・・
お前、最高だわ。」
「本当に?
はは、ありがと。」
しかし、
一人のおばさんによって
この空気は壊されることになる。
「こらっ。
貴方たち??
こんなことして
どうなるかわかっているの?」
(うわー、また変なの来たよ。)
皆はあたしを見て、
何か期待している。

