「山崎、おかえり。」

「ただいま。」

「どうだった?」

悠が話しかけてきた。

でもあたしは面倒だったから
無視して席に付いた。

「おい、無視すんじゃねぇよー。」

笑いながら悠が言うから、
笑いかえしておいた。

(我ながらサービスがいいな。)


授業が始まってすぐに
メールが着た。

知らないアドレス。

開いてみると、秀からだった。

その時、事件は起きた。

あたしの携帯の着信音で
居眠りしていた
数学のおじいちゃんが
怒り出した。

おじいちゃんはあたしの
机に手を置いて、
携帯を睨んでいる。

教室はやけに静かで、
少し焦った。

おじいちゃんが口を開いた。

「それか?
わしの居眠りを邪魔した物は。」

「すみません。」

おじいちゃん相手に
本気になるものどうだろう。
と思ったあたしは
反省する事にした。

でも、それは
おじいちゃんによって
あっけなく壊された。

「没収じゃ、そんなもの。
大体な、何故そんなものを
此処に持ってきておる?
これじゃから最近の若者は・・・。
本当にバカもんばっかりじゃ。」

その言葉で
あたしは頭の中で
鐘が鳴った。

「没収じゃ・・・」

「何を言っておるんじゃ。
はよ、それをこっちに
渡さんかい?」