□3-D
お兄ちゃんのクラスだ。
「お兄ちゃん。」
そう言うとお兄ちゃんは
すぐにあたしの方に来た。
「おお、美乃里。
どうした?」
溜息をついた。
「お兄ちゃんが呼んだんじゃない。」
「ああ、そうだそうだ。
悪い悪い。」
「で、何?」
冷たく言い放つ。
「いやぁ、俺は特に用事はないんだけどさ・・・?
こいつが・・・」
え?と首を傾げると、
お兄ちゃんの影から一人の男が出てきた。
「こんにちは、美乃里ちゃんやんな?
俺、竹下秀ゆうねんけど
こいつの妹ちゃんが来てるゆうさかいにな」
お兄ちゃんを指差して言った。
「はい、こんにちは。」
お兄ちゃんは、申し訳なさそうな顔で
笑っている。
「そんな硬くならんで?
秀呼んでな。仲良くしようや」
「よろしく、秀。」
「、おお。」
一瞬驚いていたが、
すぐに笑顔になった。
「お兄ちゃん、もう戻るよ?」
「お、おお。
じゃあな。」
「ばいばい、美乃里ちゃーん。」
ブンブンと手を振っている
秀を見ると、なぜか笑顔になれた。
小さく手を振りかえして、
教室へと戻った。

