不器用な君のしぐさ


そのうち山付近まで車で上り、夜景スポットがある駐車場に着いた。

「大丈夫か?」

司馬さんが柔らかい声で訊いてくれた。

わたしは「はい!大丈夫です!」と言い、それから二人で車を降り、少し階段を上がったところにある夜景スポットへと向かった。

「わぁー!凄い!綺麗!」

そこにはたくさんの輝きが広がっていて、建物一つ一つに光があり、その光がある場所には誰かが居るんだと思うと不思議な気持ちになった。

みんな生きてるんだ、そう思った。

「夜景見に来るのなんて、いつぶりだろう。」
「前も男と来たのか?」
「はい。、、、ん?前も?」
「おい、それどうゆう意味だ。俺も男だぞ。」

司馬さんの言葉に、わたしは"やっちまった!"と思い、額を両手で隠した。

「隠すな。手を離せ。」
「だってぇ、、、」
「いいから、早く。」

わたしは司馬さんの言葉に渋々手を離し、デコピンをする準備をしている司馬さんを目の前に清付けをした。

「目を瞑れ。」

そうして、わたしは目をキツく瞑り、どんな威力のデコピンがくるのかと構えた。

すると、額に柔らかいものが触れ、わたしはそれに驚き、目を開いてしまった。

「目を瞑れって言っただろ。」

そう言う目の前に居る司馬さんの顔があまりにも近過ぎて、わたしは一瞬理解出来なかったが、すぐに気付いた。

司馬さんは、わたしの額にキスをしたのだ。