君が笑ってくれたから

 それよりも…

「一人称変えたんだ…。」

「え…気づくんだ…」

「「…」」
 
気づかない方が良かったのか?
 
少し沈黙が続く。

「なんか、いい雰囲気…」

「本当に仲良いなー…」
 
華鈴と霞が言った。

「…たまに使い分けてるよ?一人称…。名前の時もある…よ?」

「そうなんだ…」
 
正直、一人称永茉の時の方が良かった。
 
より、可愛らしいさが増すから…。

 
ディナーが終わった。同窓会が終盤に入る。

「皆さん!どうでしたか?楽しくできていそうで良かったです!もう、同窓会が終わりに近づいています。」
 
司会の魅零は少し名残惜しそうに言った。

「ですが!せっかくの思い出を残したくはありませんか?」
 
みんなの歓声が響き渡る。

「ですよね!なので最後に皆さんで記念撮影をしましょう!写真を撮ってくれるのは、中学校にも来てくれたことがあるカメラマンさんの方々です!3人も来てくれました!」
 
みんなが拍手をする。

「全員で撮ったあと、仲良いグループだったり、お付き合いをしている人だったりも撮ってくれるそうなので、たくさん撮って貰ってください!」
 
そして、みんなが動き出す。
 
カメラマンの指示に従って並ぶ。

「はーい。いくよ。はい、ちーず」
 
パシャパシャっと何枚も何枚も写真を撮ってくれる。

「はい、ありがとうございましたー。」

「次は、撮ってほしい人声掛けてねー」

「撮影場所は3つあるので、私達も分かれますね。好きなところ声掛けてください。」
 
カメラマンの人がみんなに簡単に説明する。